19163 「核兵器は悲惨な結果」盛り込み働きかけへ   古沢襄

NPT=核拡散防止条約の再検討会議を巡り、政府内からは世界の指導者に広島・長崎への訪問を呼びかける文言を合意文書に盛り込むのは、中国が反対姿勢を崩しておらず難しいという見方が出ています。

このため、政府は大詰めの交渉で、こうした文言にはこだわらず、核兵器の使用は悲惨な結果を招くという趣旨を合意文書に盛り込むよう各国に働きかける考えです。

ニューヨークの国連本部で開かれているNPTの再検討会議は、22日の会期末に向けて合意文書を巡る大詰めの交渉が続いており、政府は「世界の指導者に広島・長崎への訪問を呼びかける」とする文言を合意文書に盛り込みたいとして、杉山外務審議官を現地に派遣するなど態勢を強化して交渉にあたっています。

これに対し、中国が反対する姿勢を崩しておらず、政府内からは「合意文書の採択は全会一致が原則になっており、文言をそのまま盛り込むのは難しい」という見方が出ています。

このため、政府は大詰めの交渉で、こうした文言にはこだわらず、核兵器の使用は悲惨な結果を招くという趣旨を合意文書に盛り込むよう各国に働きかける考えです。

さらに、政府は核保有国に対し、核弾頭の数などの情報公開やすべての核保有国が参加する核軍縮交渉を実現させることなどを合意文書に盛り込むよう求め、唯一の戦争被爆国として核軍縮に向けた動きを加速させたいとしています。(NHK)

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