19193 ポーランド大統領選 野党候補が勝利宣言   古沢襄

■EUとの関係強化に消極的になる可能性

ポーランドで大統領選挙の決選投票が行われ、出口調査で保守系の最大野党のドゥダ氏が現職のコモロフスキ氏を上回り、勝利宣言しました。

任期満了に伴うポーランドの大統領選挙は、今月10日に行われた投票で過半数の票を獲得した候補者がいなかったことから、24日、中道右派の与党が支援する現職のコモロフスキ氏(62)と保守系の最大野党のドゥダ氏(43)の上位2人による決選投票が行われました。

日本時間の25日午前5時半にポーランドの国営テレビが発表した出口調査では、ドゥダ氏が53%、コモロフスキ氏が47%の得票率となりました。これを受けてドゥダ氏は支持者の前で勝利宣言を行い、「すべての国民のための大統領になる」などと抱負を語りました。

一方、コモロフスキ氏は敗北を認めました。

ドゥダ氏は43歳。党の法律顧問や大統領府の次官などを歴任し、現在はヨーロッパ議会の議員を務めています。今回の選挙戦では、年金の受給年齢の引き下げや低所得者への減税などを訴えて、急速に支持を伸ばしていました。

ポーランドは政治の実権は首相が握りますが、大統領も法案の拒否権など一定の権限を持ち、ドゥダ氏が単一通貨ユーロの導入に否定的なことなどから、ポーランドがこれまで進めてきたEUとの関係強化に消極的になる可能性も指摘されています。(NHK)

<a href="http://www.kajika.net/">杜父魚文庫</a>

コメント

タイトルとURLをコピーしました