【北京】中国政府は26日、国防白書を発表し、海上戦に備える形で軍事戦略を転換する方針を打ち出した。また、南シナ海問題に諸外国が「介入」していると非難し、今週末の米中国防担当閣僚級会合で深刻な対立が避けられない様相となった。
中国国務院(内閣に相当)が詳細な軍事戦略を公表したのはこれが初めて。国防白書によると、海軍は防衛範囲を近海から遠海へと広げるほか、空軍は領空防護型から攻防兼務型へと変更する。
国務院は、アジアへの米軍再配置、日本の防衛政策見直し、南シナ海での近隣諸国からの「挑発的な行動」などの新たな安保問題に対応するために戦略を転換するとした。
白書では「われわれは攻撃されない限り攻撃はしないが、もし攻撃された場合は確実に反撃する」とし、中国領土と国益を守るための「積極的な国防戦略」を引き続き展開する考えを強調した。(米ウオールストリートジャーナル)
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