19205 照ノ富士「心技体の充実に努めます」   古沢襄

大相撲夏場所で初めての優勝を果たした照ノ富士が正式に大関に昇進し、伝達式の口上で「今後も心技体の充実に努めます」と決意を述べました。

日本相撲協会は、27日午前、東京・両国の国技館で次の名古屋場所に向けた番付編成会議と臨時の理事会を開き、照ノ富士の大関昇進を正式に決めました。

これを受けて、相撲協会の2人の使者が、照ノ富士と師匠の元横綱・旭富士の伊勢ヶ濱親方が待つ伊勢ヶ濱部屋を訪れ、照ノ富士に大関への昇進を伝えました。

これに対し、照ノ富士は口上で「今後も心技体の充実に努め、さらに上を目指して精進します」と決意を述べました。

照ノ富士はモンゴル出身の23歳。鳥取にある相撲の強豪高校を経て、平成23年の技量審査場所で初土俵を踏みました。恵まれた体格と、横綱・日馬富士を始めとする兄弟子たちとの厳しい稽古で力をつけ、ことしの春場所の番付で関脇に昇進しました。その春場所で横綱・白鵬を破って13勝を挙げ、さらに続く夏場所で初優勝を果たしました。

新しい大関の誕生は、去年の名古屋場所後の豪栄道以来、およそ1年ぶりです。また、平成生まれの大関は照ノ富士が初めてです。

■照ノ富士「1つ上を目指す」

照ノ富士は27日、大関への昇進が正式に決まり、東京・江東区の伊勢ヶ濱部屋で行われた伝達式の口上では「今後も心技体の充実に努め、さらに上を目指して精進します」と決意を述べました。

伝達式のあと、師匠の伊勢ヶ濱親方とともに記者会見に臨んだ照ノ富士は「口上で失敗しないよう、少し緊張したが、うまくできてよかった」と笑顔を見せながらほっとした様子でした。

口上で使った「心技体の充実」ということばについては「親方とおかみさんと相談して決めた。自分に合っていると思う」と述べました。

そして、今後の目標について、「大関の上は1つしかないので、それを目指して頑張りたい。横綱というのはなりたいからなれるものではなく、相撲の神様が選ぶものだと思う。自分が選ばれるための努力をしたい」と意気込みを語りました。

伊勢ヶ濱親方は「まだ覚えなければいけないことはたくさんあるが、それがかえって楽しみでもある。上の目標があるので、これまで以上に厳しく指導してきたい」と今後への期待を込めました。

■北の湖理事長「どのように育つか楽しみ」

日本相撲協会の北の湖理事長は、照ノ富士の大関昇進について、「どのように育つか楽しみ。一番一番、思いきりのよさを出して横綱に昇進するという気概を持って頑張ってほしい」と期待を示しました。

一方、今後の課題ついて、「前に出る相撲は持っているが、引っ張り込んでしまう場合があるので、相撲のうまさを身につけてほしい」と述べました。(NHK)

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