■断層異変による震度6クラス以上の地震予知も重要
五月三十日午前七時現在、梅雨の訪れが待ち遠しい。猛暑の中で毎朝、西瓜をまず食べて腹を満たしている。同じように猛暑に見舞われたインドでも西瓜が繁盛していると現地メデイアが伝えていた。
三十日のブログ・ベスト5では宮崎正広さんの「①”南シナ海の戦雲”、広がるか」かがトップ記事で読まれた。
中国海軍は米海軍と海上自衛隊の偵察行動が徹底している東シナ海を避けて、南シナ海に戦力を移しているという軍事力筋の説を聞いたことがある。米国は南シナ海にも海上自衛隊の偵察行動を広げてほしいと非公式に要請してきているという。
ブログ3位の「③午前一時六分 茨城南部で震度三」は私がかなり力をいれた論評。口永良部島の火山爆発は大きなニュースだが、東京・関東地区にとっては火山爆発による地震にだけに気をとられていると、もっと大きい断層異変による震度6クラス以上の地震の到来を見間違う。
①「南シナ海の戦雲」、広がるか 宮崎正広
②金正恩第1書記の妹、1カ月半ぶりに姿見せる 古沢襄
③午前一時六分 茨城南部で震度三 古沢襄
④「デマ」が入った質問は不誠実 古沢襄
⑤口永良部島の住民全員が島外に避難 屋久島へ 古沢襄
「③午前一時六分 茨城南部で震度三」についてもう少し詳しく説明したい。
■五月二十五日午後に茨城県土浦市で震度5弱の地震。震源地は埼玉県北部(震度4)だが、それが海岸寄りのの茨城県土浦市で震度5弱の揺れを観測した。東京23区では最大震度4を観測。だが大きな被害は出ていない。
■日本列島を襲っている火山の爆発現象に国民の関心が集まっているが「茨城県土浦市を襲った震度5弱の地震と日本列島を襲っている火山の鳴動が直接関係しているとも思えない」と私は所論を述べている。
三十日深夜の地震は二十五日の地震の余震で気象庁が予測していた。気になるのは二十五日の震源地が埼玉県から東の茨城県南部に動いている点である。
■二十五日の震源地埼玉県北部(震度4)が余震(三十日)の震源地は東の茨城県南部に動いた。余震(三十日)の最大震度は北の群馬県桐生市で震度4と広がりをみせている。いずれも内陸部の震源だから、この地震による津波の心配はない。
震度3の揺れを水戸市、宇都宮市、前橋市、埼玉県熊谷市、千葉県野田市など関東の各地で観測している。
気象庁の観測によると、震源地は茨城県南部で震源の深さは50キロ、地震の規模を示すマグニチュードは4.8と推定されている。この震源地が海沿いに動くか、北にいくか、南に動くか、あるいは茨城県南部にとどまるか、分からない。
■火山大国の日本だが、予知の難しい火山現象だから、それに伴う地震予知も困難を極める。例えば二十五日の東京・関東地区の大地震も富士山の火山爆発に結びつけて危険信号を出す空気もある。
■私が怖れているのは内陸部を震源とする地震が茨城県南部からさらに東の茨城県土浦市周辺に動くことである。それが茨城沖を震源とする海底地震を招かないか。幸いなことに気象庁の発表では、地震の規模を示すマグニチュードは4.8(推定)と低くなっている。
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