■船内の大規模捜索終了
【荊州(中国湖北省)=鈴木隆弘、比嘉清太】中国湖北省荊州の長江で乗員乗客456人を乗せた大型客船「東方之星」が転覆した事故で、中国中央テレビは6日、これまでの死者が406人に達したと報じた。
36人の安否が依然として不明だが、現地の軍当局者は同日の記者会見で、船内の大規模な捜索は終了したと明らかにした。当局は今後、原因究明の調査を本格化させる。
当局は5日夜から6日にかけて、クレーン船でつり上げた船体の内部で本格的な捜索を行い、3歳の女児を含む290人以上の死亡を確認した。また、船外に流された乗客がいる可能性もあるとして、事故現場の長江中流だけではなく、河口の上海までにも捜索範囲を広げている。
一方、当局は、船内に残された遺品の回収などにも力を入れると説明。「情報がない」などと不満を持つ遺族の感情を和らげようとしている。新華社電によると、客船の運航会社社長は5日夜、「関連部門の調査に協力する」と述べ、犠牲者に謝罪した。(読売)
<a href="http://www.kajika.net/">杜父魚文庫</a>
コメント