■佐竹知事「使えます。当然でしょ」
秋田県の佐竹敬久知事は8日の定例記者会見で、県が管理する秋田空港を有事の際に戦闘機などが使用することを認めると述べた。県と防衛省の協定で救難用以外の自衛隊機は秋田空港を使えないが、有事の際はとらわれないとした。
秋田空港には昭和62年に航空自衛隊秋田分屯基地が設置され、秋田救難隊の救難機と救難ヘリが配備されている。
59年に県と防衛庁(当時)の間で結ばれた「秋田救難隊の設置運用に関する協定」と「協定についての了解事項」は、自衛隊機の空港使用を救難機や救難業務用の輸送機、連絡機に限定している。航空自衛隊によると、東日本大震災の際も協定外の自衛隊機は使用していない。
佐竹知事は有事の際の戦闘機や哨戒機などの使用について「使えます。当然でしょ」と明言し、「国家の有事の際に(国家に)沿うのが地方機関」「有事の際は全部接収。これが国家意思」「そのときに駄目ですという知事は相当ばかだよ」などと述べた。
知事は「協定はあってもなくても…」と言いかけて「今のは取り消し」と述べた後、「協定を結ばなくても、防衛庁はあそこをぼんぼん(戦闘機などが)使おうとは考えていなかった。ただ一応、県民の皆さんに示すということで喜久治さん(佐々木喜久治元知事)が結んだ協定だと思いますよ」との見解を示した。
知事は会見後、退室する際も「有事のときは、あの協定はない。法律に基づいてやる」などと述べた。
知事は一方で、秋田空港では戦闘機や練習機はエンジンの始動設備の関係で着陸できても離陸は難しいとの認識を示したが、航空自衛隊関係者によると、離陸に問題はないという。(産経)
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