19305 MERS感染「完全には解明できていない」   古沢襄

「MERSコロナウイルス」の感染が広がる韓国で現地調査にあたったWHO=世界保健機関のフクダ事務局長補は、ウイルスの感染の仕組みが完全には解明できていないと指摘し、日本などでも十分な警戒が必要だという考えを示しました。

WHOのフクダ事務局長補は13日、韓国政府と合同で記者会見を行い、現地調査に当たった結果として、終息までにはなお時間がかかるという見方を示しました。

このあとフクダ事務局長補はNHKのインタビューに応じ、MERSコロナウイルスについて「どのように人から人へと感染するのか、完全には解明できていない」と述べ、空気感染しないとされているものの、ウイルスの感染の仕組みが完全には解明できていないと指摘し、感染が疑わしい患者は、まず隔離することが重要だと強調しました。

また、韓国の保健当局の取り組みについて、「感染者や感染が疑われる人を隔離し、監視する態勢を取り、海外旅行を阻止する努力をしている」と一定の評価をしました。

その一方で、韓国から日本など各国に感染が広がるおそれについては、「ウイルスは世界中に広がるおそれがある。日本や各国は十分な警戒が必要だ」と述べました。

そして、日本などの医療機関に対しては、「ウイルスへの感染が少しでも疑わしい人がいたら、渡航歴を尋ねるなど、感染者が受診する可能性を常に意識してほしい」と呼びかけました。

韓国では、これまでに138人が感染し、このうち14人が死亡しています。(NHK)

 
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