■田んぼのおよそ3分の1で稲の苗が枯れつつある
北朝鮮の国営メディアは、各地で干ばつが続き、田植えを終えた田んぼのおよそ3分の1で稲の苗が枯れつつあると伝え、食糧事情がさらに悪化する可能性が出ています。
北朝鮮国営の朝鮮中央通信によりますと、干ばつによって各地の農村で深刻な被害が出ており、田植えを終えた田んぼのうち、およそ3分の1にあたる13万6200ヘクタールで「稲の苗が枯れつつある」ということです。
特に、西部の穀倉地帯の被害が深刻で、ファンヘ(黄海)南道では田植えを終えたおよそ80%の田んぼが干上がった状態になっているとしています。
先月、北朝鮮を訪れたボランティア団体の関係者によりますと、ピョンヤンでも十分な農業用水の確保が難しく、水のない乾いた田んぼに苗を植えている様子が見られたということです。
北朝鮮のことし1月から5月の全国の平均降水量は平年の70%余りにとどまっているとされ、国営テレビでは「干ばつとの闘争」を盛んに呼びかけて、用水路を新たに作る様子を伝えています。
朝鮮中央通信は「稲の代わりに異なる作物を植えるなど必要な対策を講じている」としていますが、干ばつによる被害は引き続き拡大しているとしており、食糧事情がさらに悪化する可能性が出ています。(NHK)
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