■「南シナ海は中国領であり、米国は言葉を慎め」と傲慢な中国軍人
氾長龍(中国中央軍事委副主席=事実上の軍トップ)が、孫建国(副参謀総長)らを引き連れて訪米した。
6月12日にワシントン入りしたが、結局、カーター国防長官から「南シナ海の埋め立て工事を中止せよ」と言われ、きわめて冷たい雰囲気のなかで米中軍事交流となった。
オバマ大統領は、軍人等とは接見せず、ゴルフに興じていた。
国務省ではケリー長官が交通事故で入院のためアントニー・ブリンケンン長官代理が接見した。
大統領補佐官のライスは会見に応じたものの実のある成果はなかった。
ペンタゴンでは19発の礼砲で歓迎の儀式はおこなわれたものの、カーター国防長官の「南シナ海における一方的な埋め立て工事の中止」要求に対して中国側は「南シナ海(かれらは『南海』と呼称する)は昔から中国領であり、米国は言葉を慎むべきだ」と、ひっくりかえるような暴言を続けた。
また中国側のスポークスマンは『米中関係の重要性と大局を鑑みれば、南シナ海の問題など小さな問題に過ぎない』とも発言している。
米中軍事交流プログラムの一環行事とはいえ、これほど冷たいムードで行われた会談も珍しく、西太平洋における共同軍事演習(救援活動)へ中国軍は昨年に引き続き参加することなど、また軍人らの『文化交流』は続けることなどが決まったと在米華字紙が伝えている。
<a href="http://www.kajika.net/">杜父魚文庫</a>
コメント