19376 露、流し網漁禁止へ…日本サケ・マス船に打撃   古沢襄

【モスクワ=緒方賢一】ロシア上院は24日、沿岸から200カイリ(約370キロ・メートル)の排他的経済水域(EEZ)内でのサケ・マスの流し網漁を来年1月から禁止する法案を可決した。
  
 
下院も法案を可決しており、プーチン大統領が署名して施行されれば、北洋での日本漁船のサケ・マス漁が事実上できなくなる。北海道を中心に大きな打撃となり、日露関係にも影響しそうだ。

法案は、ロシア極東カムチャツカの議員らが漁業資源の保護を理由に昨年12月に下院に提出した。ロシア漁船も含め、来年1月から流し網漁を禁止する内容だ。

流し網漁が禁止になった場合、北海道の道東地方への影響は、年間250億円(根室市の試算)に上るとの見方もある。

日本政府は、法案には「科学的根拠がない」として反対した。安倍首相は24日夕、プーチン大統領と電話会談し、日本の漁業関係者の懸念を伝えたうえで、法案成立を回避するように協力を求めた。だが、その約4時間後に法案は可決された。

ロシアのEEZでは1985年以降、日露間の毎年の交渉で漁獲割当高が決められ、日本漁船は入漁料を払って操業してきた。(読売)

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