■仏AFP 頭部を切断された男性の遺体
【6月26日 AFP】フランス東部サンカンタン・ファラビエ(Saint-Quentin Fallavier)で26日、イスラム過激派とみられる人物がガス工場を襲撃した。
容疑者は工場入り口に切断された人間の頭部を掲げた他、複数の爆発物を爆発させて少なくとも2人を負傷させた末、身柄を拘束された。フランソワ・オランド(Francois Hollande)仏大統領は事件を「テロ攻撃」と断定した。
関係者の一人は、「これまでの捜査結果によると、1人ないし複数人が自動車で工場に入り、その後、爆発が起きた」と語った。
また、「頭部の切断された遺体が工場のそばで発見されたが、遺体が別の場所から持ち込まれたかどうかは分かっていない」と述べ、「アラビア語の書かれた旗が現場で見つかった」と付け加えた。
捜査関係筋によると、容疑者は米企業エア・プロダクツ(Air Products)が所有する工場に侵入し、数個の小型爆発装置を爆発させた。
また、入り口に掲げられた頭部はアラビア文字で覆われていたという。拘束された容疑者は情報当局のリストに入っていた人物だった。捜査当局は共犯者がいたかどうかを調べている。
ベルギー・ブリュッセル(Brussels)で欧州連合(EU)首脳会議(サミット)に出席していたオランド大統領は事件を受け、急きょ帰国することを決定。記者会見で「爆発を起こすことが目的だったことに疑いはない。テロ攻撃だ」と述べた他、2人目の実行犯がいた可能性を示唆した。
フランスでは今年1月、風刺週刊紙シャルリー・エブド(Charlie Hebdo)本社銃撃を皮切りにパリ(Paris)市内とその周辺で起きたイスラム過激派による襲撃事件で、計17人が死亡していた。(AFP)
■仏で工場爆発 テロ事件か 1人逮捕 NHK
フランス南東部のイゼール県にある工場に車が突っ込んだあと爆発が起き、現場近くで、頭部を切断された男性の遺体が見つかりました。治安当局は、容疑者1人を逮捕し、テロ事件とみて捜査を進めています。
フランス南東部のイゼール県にある工場で現地時間の26日午前10時ごろ(日本時間の午後5時ごろ)、入り口付近に車が突っ込んだあと爆発が起きました。この爆発で2人がけがをしたほか、工場の近くで頭部を切断された男性の遺体が見つかったということです。
車に乗っていた男が小型の爆発物を爆発させたと伝えられているほか、AFPなど複数のメディアは、遺体のそばにイスラム過激派が使うアラビア語の書かれた旗が置かれていたと伝えています。
フランス当局は、容疑者の男1人を逮捕し、テロ事件とみて詳しく調べています。
カズヌーブ内相によりますと容疑者の男は、2006年に、過激派の1人として監視対象となったものの、2008年以降、更新されず、犯罪歴も無かったということです。このほか複数の関係者を拘束して調べているということです。
現場は、フランス南東部の中心都市、リヨンから、およそ30キロにある工場地帯で、爆発が起きた工場は、アメリカに本社がある「エアー・プロダクツ」という産業ガスメーカーの工場だということです。
ベルギーのブリュッセルを訪れているフランスのオランド大統領は、声明を出し、「同じような事件が再び起きないよう、政府は必要な対応をすべて取る」と述べ、市民に平静を呼びかけました。
フランス政府は26日午後、国防に関する閣僚会議を招集し対応を協議するほか、南東部の警戒レベルを引き上げるよう指示を出しました。現在、カズヌーブ内相をはじめテロ専門チームが現地で詳しい捜査を続けています。(NHK)
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