19391 なでしこ 1-0で勝ちベスト4進出   古沢襄

サッカーの女子ワールドカップカナダ大会で、大会連覇に挑む日本代表の「なでしこジャパン」は、準々決勝でオーストラリアに1対0で勝ち、2大会連続でベスト4に進みました。

カナダ中西部のエドモントンで行われた準々決勝で、日本は、この大会で初めて、前の試合と同じ先発メンバーで臨みました。

日本は序盤からキャプテンの宮間あや選手を起点に、サイドや相手の守りの裏を狙う攻撃で押し気味に試合を進めましたが、得点は奪えず、前半は0対0で折り返しました。

後半も、守りを固めるオーストラリアを圧倒しますが、なかなか得点は奪えず、27分にスピードがあるフォワードの岩渕真奈選手を投入して、さらに攻めました。

そして、42分のコーナーキックから宇津木瑠美選手が流したボールを岩清水梓選手がシュートし、相手にはじかれたこぼれ球を、さらに岩清水選手がパスし、岩渕選手が待望の先制ゴールを決めました。岩渕選手はワールドカップで初得点です。

日本はオーストラリアの反撃を抑えて、1対0で競り勝ち、2大会連続のベスト4進出を決めました。

日本の準決勝は日本時間の来月2日に行われ、地元カナダを破ったイングランドと対戦します。

■佐々木監督「粘り強く 最後しとめてくれた」

佐々木則夫監督は「よく選手が頑張り、粘り強く、最後はしとめてくれました。岩渕選手は、ドリブルが効くと思って投入しましたが、最後は混戦からしっかり決めてくれた」と試合を振り返りました。

そして、準決勝に向けて、「今やっていることを継続して、目の前の相手をしっかり見て、皆さんと一緒にファイナルに行きたい」と意気込みを述べました。

■岩渕「決められてよかった」

途中出場で先制ゴールを決めた岩渕真奈選手は「素直にうれしいです。本当に時間がないなかでの出場だったので、とにかく得点を取りたいと思って入りました。大事なところで決められる選手になりたいと思っていたので、決められてよかったです」と笑顔を見せていました。

キャプテンの宮間あや選手は「試合の途中から、気持ちの強いほうが勝つと思っていて、自信はありました。コーナーキックがよく取れていましたし、先制点が入った場面は、ゴールが入る予感がありました。みんなたくましくて、頼れるチームメートです」と話していました。

そして、準決勝に向けて「ここまで来たら、きょうのような試合になると思います。気持ちが強いほうが勝つと思うので、気持ちを引き締め直したい」と話していました。

日本代表の守備を統率するディフェンダーの岩清水梓選手は「暑くて、本当にタフな試合だったが、最後までみんなで集中力を持って、勝つことができてよかった。相手の立ち上がりからの勢いを警戒していたが、自分たちがボールを動かすことができると、選手どうしで声をかけ合って、試合を優位に運ぶことができた。延長に入る覚悟をしていたが、試合後、みんなは、90分で勝てそうだという感覚だったと話していた」と振り返りました。

そのうえで、次に向けては、「何とか難しい試合を勝ち抜いてきて、徐々に自分たちのサッカーをできている場面も多くなったので、次も日本らしいサッカーを見せたい」と話していました。

■宇津木「90分気持ち継続できた」

オーストラリア戦で攻守にわたって活躍し、この試合の最優秀選手に選ばれたミッドフィールダーの宇津木瑠美選手は記者会見で、「チーム全員がやるべきことをやり、みんなで連動して相手を追い込んだ結果、自分が相手のボールを取るチャンスができた。本当に暑かったので、気持ちを90分間保つことが難しかったが、勝てたということは自分たちがそれを継続できたということなのでよかったと思う」と話し、勝利にほっとした様子でした。

■オーストラリア監督「立ち上がり20分で消耗」

オーストラリア代表のスタチッチ監督は試合後の会見で、「日本はボールを保持し、忍耐力とテクニックでわれわれを上回っていた。特に立ち上がりの20分間は、日本のパス回しを追いかけてエネルギーを消耗してしまった。

再三、ボールを奪われてピンチを招くなど、われわれには忍耐力と判断力、それに冷静さが欠けていた。日本のほうが多くのチャンスを作ったし、より優れたチームが勝ったということだ」と疲れた表情で振り返りました。

そして、「日本の選手の多くは5年から10年にわたって一緒にプレーしているので、チームとして融合しているのに対し、オーストラリアは20代前半の選手が多く、成長の余地は大きい。今大会の選手たちを誇りに思うし、将来は最高のチームといい勝負をするだけでなく、勝ちたい」と雪辱を誓っていました。(NHK)

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