19399 突然の火災、新幹線車内緊迫…乗客逃げまどう   古沢襄

神奈川県小田原市付近を走行中の新幹線「のぞみ225号」で発生した火災で、車内は逃げまどう乗客らでパニック状態になった。

先頭車両のデッキで乗客が油をかぶり、火をつけたという。列車は線路上で緊急停止。開け放たれたドアからは負傷者とみられる乗客が担架で運び出され、現場は緊迫した雰囲気に包まれた。

新幹線が緊急停車したのは、神奈川県西部の山間部のトンネルを抜けた地点。上空には報道機関のヘリコプターが旋回した。

新幹線のドアはすべて開いた状態で、車両から乗客が次々と救出された。中には担架のようなもので搬送される人も。車内に残された乗客は不安そうな表情を浮かべ、ドアから身を乗り出して見回したり、携帯電話をかけたりしていた。

新幹線の開いたドアから携帯電話をかけていた乗客は、「停車してからエアコンが止まった。さきほど電気が通じたが、それまで客室は蒸し風呂状態だった。体調を崩している乗客はいない」と話していた。

列車内に居合わせた記者の撮影映像を報じた民放テレビによると、発生直後の先頭車両内は白煙が立ちこめ、後方車両に逃げようとする乗客らで混乱。子供を抱きかかえた乗客が煙にせき込みながら避難する様子が映し出された。

ツイッター上には、この新幹線に同乗したとみられる乗客らからの書き込みが相次いだ。

ある乗客は、火災発生直後、「火災?かなんかで、新幹線止まったが、ケムケムよ、なんか」と書き込んだ。書き込みによると、その後、別の車両から乗客が避難してきたり、冷房が止まったりしたとみられ、別の乗客は「車内は焦げ臭くて、電気も来てない。今、警察や消防のサイレンが聞こえ始めた」と緊迫した様子をツイートした。(読売)

■東海道新幹線の車内で火災 男女2人死亡

30日昼前、東京発新大阪行きの東海道新幹線のぞみ225号の車内で乗客の男が油のようなものをかぶって火をつけ、火災が起きました。

火はすぐに消し止められましたが、警察によりますと、この男と乗客の女性の2人が死亡したほか、総務省消防庁によりますと、重軽傷者が20人ほどいるということです。

30日午前11時半ごろ、東京発新大阪行きの東海道新幹線のぞみ225号が神奈川県内を走行中、先頭車両の1号車で乗客の男が油のようなものをかぶって火をつけ、火災が起きました。列車は新横浜と小田原の間の小田原市上町で緊急停車し、火はすぐに乗務員によって消し止められました。

警察によりますと、この火災などで火をつけた男が死亡したほか、乗客の女性1人も死亡が確認されました。総務省消防庁によりますと、このほかに重傷者が2人、軽傷者が20人程度いるということです。火はすでに消し止められたということです。

警察によりますと、目撃した乗客の話では男が先頭車両で白いポリタンクに入った油のような液体を周囲にまいたあと、自分も液体をかぶり、ライターで自分に火をつけたということです。警察によりますと、死亡した男の乗客は1号車の先頭付近に倒れていて、女性は1号車と2号車の間付近に倒れていたということで、警察が当時の詳しい状況を調べています。

のぞみ225号は、現場に停車した状態で警察が車内の検証をしていましたが、午後2時9分運転を再開しました。

煙を吸って体調不良を訴え、病院に搬送された31歳の女性は当時、1号車の後方にいたということで、取材に対し「1号車の3列目くらいの座席にいた男が白いポリタンクを持って、入っていた液体を周辺にまき、そのあと自分もかぶって火をつけた。それを見て、乗客が逃げた」と話していました。(NHK)

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