映画『延坪(ヨンピョン)海戦』が人気を呼んでいる。韓国映画界で今年、観客動員1位になりそうだ。映画は2002年、ソウル西北の黄海の延坪島近海で起きた北朝鮮との軍事衝突を描いた“南北戦争モノ”である。
この海戦で韓国軍は哨戒艇1隻が撃沈され、6人が戦死した。北朝鮮軍との海での戦闘が映画になったのは珍しい。
至近距離での激しい砲撃、銃撃戦シーンが見物だが、それ以上に若い乗組員たちの「戦友愛と護国精神」をたたえる映画ということで、世代を超えて共感を呼んでいるようだ。国民皆兵の徴兵制の国だから、特に若者にとっては人ごとではない。
映画では攻撃を仕掛けてきた北朝鮮の警備艇の戦いぶりも登場する。北朝鮮が明確に軍事上の“敵”として描かれ、その侵略との戦いがテーマになっている。
ところで、韓国軍は空軍力強化のため大型空中給油機の導入を発表したが、そのことをマスコミは「独島(竹島の韓国名)作戦飛行時間が4倍に」などと大々的に報じている。竹島(島根県隠岐の島町)周辺での作戦にプラスというのだ。
韓国にとって、現実の敵は北朝鮮なのに、マスコミはまるで日本が敵であるかのような非現実的な反日報道をしている。こういう発想が日韓関係を悪化させているのだ。(産経)
<a href="http://www.kajika.net/">杜父魚文庫</a>
コメント