19469 アンカラのタイ大使館にウィグル人が抗議デモ   宮崎正広

■通行中の中国人女性が怪我、北京に屈したタイに強く抗議

トルコの首都アンカラにあるタイ大使館前が突然、ウィグル人とみられる集団に囲まれ、抗議集会とデモが行われた。7月9日である。

 
タイ政府は南部に逃れてきたトルコ人をなのる数百名を難民テントに収容後、明らかにトルコ籍とわかるウィグル人170名をトルコへ出国させたが、中国籍(ウィグル自治区から逃れてきた人々)、107名を中国に強制送還させていた事実が判明し、

「ファシストに同胞を売り渡したタイは、北京の圧欲に屈したのだ」として厳重に抗議した。

たまたま通行中の中国人と見られる女性を捕まえて暴行を加えようとしたので、警察が介入し、保護した。被害にあった女性は中国人ではなかったらしい。

(ヴィデオは下記に)

http://www.hurriyetdailynews.com/video-pro-uighur-group-in-ankara-attacks-asian-tourist-presumed-chinese.aspx?pageID=238&nID=85222&NewsCatID=341

世界の人権団体は「強勢創刊をすると中国ではまともな裁判も開かれず死刑にすることもあり、断固人権を守るべきだ」とタイ政府に要望書を提出していた。直接行動のほか、世界人権ウォッチなど人権擁護団体は、こんかいのタイ政府の措置に不満と抗議声明をだした。

中国共産党のウィグル自治区における弾圧と強権政治は、多くのウィグル人の反撥をよび、世界的な反中運動の広がりを見せている。とりわけ亡命ウィグル人が多いのは米国とトルコ、ドイツである。

ワシントンの世界ウィグル会議(ラビアカディール女史が代表)は穏健路線だが、ミュンヘンとイスタンブールに本部をおくウィグル独立運動の諸団体のなかには「実力行使」も辞さずとするグループもあり、概括的にみてもウィグル運動は世界に12か、13の組織がある。その一部にはISILに合流した過激派もいるうえ、アラブ世界、とりわけイスラム国家の多くから同情を集めている。

 
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