■冥王星は直径2370キロ=米探査機観測で判明-14日夜、最接近
米航空宇宙局(NASA)は14日、探査機ニューホライズンズの接近観測で、冥王星の直径は地球の18.5%に相当する2370キロと分かったと発表した。これまでの大方の推定より若干大きい。冥王星を構成する氷の割合が岩石質に対してより高いと考えられるという。
冥王星は地球から遠く、1930年に発見されて以来、望遠鏡で光の点にしか見えない時代が続き、望遠鏡の性能が向上しても冥王星を取り巻く大気のためぼんやりとした画像しか撮影できなかった。
ニューホライズンズは14日午後8時49分(日本時間)に冥王星に約1万2500キロまで最接近する予定。撮影画像が送信されて来るまでには時間がかかるが、表面温度が零下約230度と推定され、凍り付いたクレーターや崖などの詳細な地形が初めて明らかになると期待される。
これまでに発見された5個の衛星も観測しており、このうち最大のカロンの直径は地球の9.5%に相当する1208キロ。従来の推定通りだった。ヒドラの直径は約45キロ、ニクスは約35キロだった。ケルベロスとステュクスの大きさも今後判明する可能性がある。(時事)
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