19542 ロシア人富豪、宇宙人探しに1億ドル   古沢襄

資金を投じるのはロシアの富豪でベンチャーキャピタリストのユーリ・ミルナー氏で、カリフォルニア大学バークレー校を拠点とする調査チームを支援する。

同チームはこれまで1年をかけて収集したデータを超える量の情報を1日で宇宙から集める予定だ。このために、世界最大級の天体望遠鏡を2基、10年間レンタルする。

1基は米ウエストバージニア州、もう1基はオーストラリアのニューサウスウェールズ州にある。また、かつてないほど大規模な電波スペクトルを解析する新たな信号処理技術を利用する。

バークレー校のプロジェクト「地球外知的生命体探査(SETI)」は数十年にわたり活動を続けている。

責任者のジェフ・マーシー氏は「われわれの探査はこれまでのどんな探査より100倍良くなる」と話す。このプロジェクトでは地球から最も近い約10億個の星を調査し、天の川の向こうの最も近い100の銀河から送られてくる信号をとらえることになる。 

地球外生命体の探査は何年も続けられているが、まだ明確なシグナルは特定されていない。しかし、興味深い現象も起きている。1997年8月、オハイオ州立大学の望遠鏡が宇宙からの奇妙な電波をとらえた。その信号は二度ととらえることができず、いまだに謎とされている。

ミルナー氏はまだ初期段階のテクノロジーに多額の資金を投資することで知られるベンチャーキャピタリストだが、このプロジェクトは大きなギャンブルだ。

同氏が率いるDSTグローバルは2009年にフェイスブックに2億ドルを投資した。当時、フェイスブックの企業価値は100億ドルだったが、現在は2500億ドルを超えている。(ウオールストリートジャーナル)

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