19569 あまり長生きをするのも考え物だ   古沢襄

■亡くなった従兄の古沢昭二弁護士と観た隅田川花火大会

隅田川花火大会の中継をテレビ東京がやっていた。七月二十五日の土曜日、大相撲千秋楽の前日、隅田川で二万発の花火の打ち上げがみれる。

従兄の古沢昭二弁護士夫婦と私と女房が毎年、大相撲を観た後、錦糸町のロッテ会館の最上階レストランで食事をしながら隅田川の花火大会を楽しんだ。

隅田川の花火大会は江戸中期の享保年間に始まった伝統、格式ともに日本一の花火大会。その古沢昭二弁護士も十年前に胃ガンで亡くなった。その頃、私も血液のガンである骨髄腫を患って14年の歳月が去った。

相撲好きは変わらないが、両国国技館まで出掛ける気力も体力もない。もっぱらNHKでテレビ観戦、隅田川の花火大会も毎年欠かさずに観ているが、これも自宅でテレビ観戦。
 

認知症を患っている妻は両国国技館での大相撲観戦を覚えていない。ましてや毎年、ロッテ会館の最上階レストランで観た隅田川の花火大会を楽しんだことも記憶していない。従兄の古沢昭二弁護士のことも覚えていない。

そう嘆いている私だって83歳、認知症は確実に私の身にも降りかかるだろう。最近はあまり長生きをするのも考え物だと思うようになった。

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コメント

  1. 大橋圭介 より:

    死んだら、無。生きてる間は人生。面白いこと、癪に障ることは、生きてるから、どこからかやってくる。いくつが長生きか
    人それぞれ。とりあえず、古さんは、100まであと17年ある。
    振り返って、17年まえからの17年を歩きましょう。

  2. せな より:

    初めまして。
    松井須磨子さんのことを調べていまして、こちらのブログに辿り着きました。
    亡くなった父からよく話を聞いていたのですが、私も遠い?末裔になるのではないかと思います。
    記事が大変興味深かったです。
    ありがとうございました。
    また楽しみにしております(*^^*)

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