およそ9か月半ぶりに再開された御嶽山の捜索で31日見つかった行方不明の登山者とみられる遺体は山梨県甲斐市の猪岡哲也さん(当時45)と確認されました。
去年9月の御嶽山の噴火では57人が死亡し、6人の行方が分からないままとなっていて、長野と岐阜の両県が先月29日からおよそ9か月半ぶりに山頂付近の捜索を再開しています。
再開して3日目の31日、岐阜県の捜索隊が金属探知機を使って捜索していたところ、県境付近の「一ノ池」西側にある岩陰の火山灰の中からうずくまった状態で男性とみられる1人が遺体で見つかりました。
対策本部で身元の確認を進めていましたが、DNA鑑定の結果、山梨県甲斐市の猪岡哲也さん(当時45)と確認されたということです。
猪岡さんはすでに死亡が確認されている妻の洋海さん(42)と一緒に御嶽山に登り、噴火に巻き込まれて行方が分からなくなっていました。
去年9月の噴火で亡くなった人は58人に、行方が分からない人は5人になりました。
また、捜索隊は1日朝、ヘリコプターで山頂に向かい、午前7時前から山頂付近で捜索を進めています。
■猪岡哲也さんとは
山梨県甲斐市の猪岡哲也さんは夫婦で山に登って噴火に巻き込まれたとみられ、その後、行方が分からなくなっていました。妻の洋海さん(42)はすでに死亡が確認されています。
猪岡さんの知人の男性によりますと、猪岡さんは10年前まで聴覚に障害がある人たちなどでつくる和太鼓のグループに所属し、妻の洋海さんとはこのグループで知り合い、結婚したということです。(NHK)
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