19614 IOC総会 森氏が新国立競技場見直しで謝罪   古沢襄

東京オリンピック組織委員会の森喜朗会長は、1日、マレーシアのクアラルンプールで開かれているIOC=国際オリンピック委員会の総会で、初めて大会の準備状況を報告し、新国立競技場の整備計画の見直しについて謝罪しました。

東京オリンピックの組織委員会が、大会の準備状況をIOCの総会で報告するのは、2年前の9月に開催都市に決まってから、1日が初めてです。

新国立競技場は2年前のIOC総会で、東京が斬新なデザインをアピールし、開催都市に決まりましたが、建設費の高騰などから安倍総理大臣が整備計画を撤回しました。

森会長はこうした経緯を説明したうえで、「組織委員会としては、『国民と選手に祝福された大会にするため、計画を見直す』との判断を尊重して支持する。招致の約束どおりの競技場にならなかったことをおわびする」と謝罪しました。

競技会場については、「最も力を入れてきたのは、競技会場の見直しで、IOCのオリンピック改革を追い風に、国際競技団体とも連係して、26競技の会場が決まった」と報告しました。

また、先月24日に発表した、東京オリンピック・パラリンピックのエンブレムについても報告しましたが、似たデザインがベルギーとスペインで作成されていたことには、触れませんでした。

■競技会場見直しの状況など報告

森喜朗会長のあいさつに続き、武藤敏郎事務総長が競技会場見直しの状況などを詳しく報告しました。

東京オリンピックの会場は、招致の段階では、選手村を中心に半径8キロ圏内に競技会場を集中させる予定で、選手村を中心に、東側の湾岸に広がる「東京ベイゾーン」と、都心部で英語の遺産を意味する「ヘリテッジゾーン」の2つの円に分かれていました。

武藤事務総長は、その後10競技の会場を見直したと説明しました。

見直しの結果「東京ベイゾーン」は東に千葉市の幕張メッセまで伸び、「ヘリテッジゾーン」は西に調布市の「武蔵野の森総合スポーツ施設」まで広がりました。

これについて、武藤事務総長は、競技会場の範囲は2つのだ円形が重なる形となり、これが「無限大」を表す記号に見えるとして「限りない興奮に満たされる大会を目指す」と説明しました。

このほか、東京オリンピックから始まる大会独自の追加種目については、現在8つの競技団体に絞り込んでおり、今月7日と8日に国際競技団体から聞き取りを行い、来月30日までにIOCに提案を出すことなどを報告しました。(NHK)
 

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