ロシアが極東地域に建設している新しい宇宙基地が、外国メディアとしてははじめてNHKに公開され、当局の責任者は作業が順調に進んでいることをアピールしたうえで、予定どおり年内に宇宙船ソユーズの発射施設を完成させる意気込みを示しました。
ロシアのボストーチヌイ宇宙基地は、プーチン政権がおよそ8000億円をかけて極東のアムール州で建設を進めているもので、ソビエト時代から使用している隣国カザフスタンの基地に代わる宇宙開発の拠点となることが期待されています。
ロシアの宇宙当局は、このほど外国のメディアとしてははじめて、NHKに宇宙船ソユーズの発射やロケットの組立を行う施設の建設状況を公開しました。
このうち高さ32メートルの発射施設は、骨組みがほぼ完成していたほか、10万ヘクタールの広大な敷地内では、研究者や関連企業の関係者が住む住宅の建設も急ピッチで進められていました。
ロシア宇宙庁の現場責任者を務めるオフロプコフ氏は、NHKの取材に対し「作業は順調に進んでいる。この計画はロシアの宇宙開発にとって大きな前進だ」と述べ、予定どおり年内に宇宙船ソユーズの発射施設を完成させる意気込みを示しました。
ロシアは、この宇宙基地から有人宇宙船や軍事目的の人工衛星などを運ぶ大型ロケットを安定して打ち上げて、宇宙大国としての存在感をアピールするとともに、プーチン政権が肝いりで進めている極東開発にも弾みをつけたい考えです。(NHK)
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