19640 作家の阿川弘之さんが亡くなった 94歳の大往生   古沢襄

海軍史を書かせたら阿川弘之さんの右に出る人はいなかった。「米内光政」、「山本五十六」、「井上成美」の海軍提督3部作はベストセラーになった。

二・二六事件が起こった時は、旧制中学の三年生。阿川さんはひどく興奮し、帰宅するなり母親に向かい「これじゃけぇ、陸軍はいやなんじゃ」と大声の広島弁でまくし立てたという。

東京帝国大学文学部国文科を繰り上げ卒業、戦時中だったので、海軍経理学校で第二期兵科予備学生の採用試験を受ける。その口述試問で志望動機を聞かれ「はい。陸軍が嫌いだからであります」と即答している。

  
■海軍の歴史を通し、日本の近代や人間を見つめた作家で文化勲章受章者の阿川弘之(あがわ・ひろゆき)さんが、3日午後10時33分、東京都内の病院で老衰のため死去した。
  

広島県生まれ。94歳だった。告別式は近親者で行う。後日、しのぶ会を開く予定。

東京帝国大学文学部卒業。第二期兵科予備学生で海軍士官として中国・漢口で敗戦を迎え、1946年に復員。同年、「年年歳歳」を、師の志賀直哉の推薦で「世界」に発表。戦中の青春群像を描く「春の城」で53年に読売文学賞。56年、実在の特攻隊員をモデルにした「雲の墓標」を発表した。

真珠湾攻撃を指揮した連合艦隊司令長官の人間像を描いた「山本五十六(いそろく)」と「米内光政」「井上成美」の海軍提督3部作は、海軍提督の人間的実像に迫り、ベストセラーになった。(読売)

■八月五日のブログ・トップ10

五日のブログ・トップに「①社民系組織メンバーの”拉致より憲法”発言に家族会反発」が出ている。

さもありなん!左翼にとっては”拉致”は北朝鮮攻撃の道具に使われていると映る。それよりも憲法改正を目論む安倍批判を盛り上げるのが”革新の本筋”と考えるから「拉致より憲法」という主張になる。これぞ左翼陣営の本音であろう。

六位の「⑥リベラルか保守かは、遺伝子で決まる?」は面白い研究。自民党議員の中には”保守”と言われるのを嫌い、”リベラル”と呼ばれるのを喜ぶ傾向がある。だが日本のリベラルというのは、新自由主義、古典的自由主義さらには革新的保守主義と様々。私は得体の知れないリベラルだと斬り捨てている。

八位の「⑧5ミリの額傷で”ネット帽子包帯”」ではご心配をおかけした。連日、病院通いで額(ひたい)の傷口を消毒、化膿止めの薬を飲んでいる。両目のまぶたが腫れてきたが、手当が早かったので大事には至っていない。80歳を越えたら「転ばない」ことが第一。家の中でも”杖”をついて歩く用心が必要だと骨身にしみて悟りました。

①社民系組織メンバーの「拉致より憲法」発言に家族会反発 古沢襄
②2014年のドイツ移民人口、過去最高の1100万人   古沢襄
③民主・岡田代表、朴槿恵大統領に利用された?   古沢襄
④「戦後」の終わりはテレビから:意識改革   MoMotarou
⑤東アジア杯 なでしこは韓国に逆転負け   古沢襄

⑥リベラルか保守かは、遺伝子で決まる?   古沢襄
⑦皇后さま、ナイチンゲール記章授与式に   古沢襄
⑧5ミリの額傷で”ネット帽子包帯”   古沢襄
⑨安保法案審議など考慮し総裁選の日程調整へ   古沢襄
⑩中谷大臣 核兵器運搬「ありえない」   古沢襄

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