岩手県知事選(20日告示、9月6日投開票)に立候補を予定していた平野達男参院議員(無所属)は7日、県庁で記者会見し、立候補を取りやめると表明した。
平野氏は自民、公明両党の支援を受け、野党が推す現職との与野党対決の構図となっていた。安全保障関連法案を巡り、内閣支持率が低下する中、知事選と平野氏辞職に伴う参院補選での「連敗」を恐れる自民党が出馬辞退を促していた。
平野氏は記者会見で、「国の安全保障のあり方が最重要課題に浮上し、県政のあり方が論点になりづらい状況が生じてきた」と理由を説明した。
ただ、自民党内では約1か月前から撤退論が浮上していた。党の情勢調査で、平野氏は現職の達増拓也氏に大きく水をあけられ、「惨敗より不戦敗の方がましだ」(党幹部)との声が広がっていた。
もう一つの悩みの種が、平野氏のくら替え出馬に伴い、10月に実施予定の参院岩手選挙区補選だった。安倍首相3選の公算が大きい9月の総裁選後、初めての国政選となるだけに、注目度が高かったが、候補者選定は難航していた。(読売)
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