安倍総理大臣は、原爆投下から70年となる9日、長崎市で開かれた平和祈念式典であいさつし、世界で唯一の戦争被爆国として非核三原則を堅持し、各国に対して協力を求めながら「核兵器のない世界」の実現に向けて努力を重ねていく考えを強調しました。
この中で、安倍総理大臣は「今日の復興を成し遂げた長崎の街を見渡すとき、改めて平和の尊さをかみしめている。世界で唯一の戦争被爆国として、非核三原則を堅持しつつ、『核兵器のない世界』の実現に向けて国際社会の核軍縮の取り組みを主導していく決意を新たにした」と述べました。
そのうえで、安倍総理大臣は「わが国としては、核兵器国と非核兵器国、双方の協力を引き続き求めつつ、『核兵器のない世界』の実現に向けて一層の努力を積み重ねていく決意だ」と述べました。
また、安倍総理大臣は「ことし、被爆者の方々の平均年齢が初めて80歳を超えた。被爆者の方々に支援を行うために制定された『被爆者援護法』も施行から20年を迎えた。特に原爆症の認定が一日も早くなされるよう審査を急いでいく」と述べました。
安倍総理大臣は、今月6日に広島市で開かれた平和記念式典でのあいさつで「非核三原則」という文言を使わなかったことに野党などから批判が出たことも踏まえ、9日のあいさつには非核三原則という文言を盛り込みました。(NHK)
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