19672 正午のドル125円前半 取引の主体は短期筋が中心か   古沢襄

■人民元の大幅変動は一服との見方も

[東京 12日 ロイター]正午のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べてややドル高/円安の125.19/21円前半だった。

人民元の基準値が低下する中でドル高圧力が生じたが、米長期金利の低下を受けて勢いが減殺され、じり高での推移となった。

夏季休暇が本格化する中で、実需筋の取引は「ほとんど出ていない」(国内金融機関)といい、取引の主体は短期筋が中心となったもよう。

10時過ぎに人民元の基準値が前日基準値から約1.6%元安だと発表されると、日経平均株価が急落したが、ドル/円は125円前半で小幅に上下しながらでのじり高推移となった。
 

人民元が連日の大幅低下となったが、市場ではこうした動きがそろそろ一服するとの見方も出ていた。
 

りそな銀行のシニアクライアントマネージャー、尾股正寿氏は、このところの基準値の低下は、他のアジア通貨が売られる中で人民元の変動を抑えていた分の調整が一気に進んだ結果とみており、「方向性として違和感はない」と指摘している。
 

一方、タイバーツやシンガポールドルなどは対ドルで7月に5%前後、売られており、同程度の売り圧力が人民元にかかったとすれば、オフショア人民元の現行水準である6.5元付近は「いいところまで売られたといえる水準」(りそな銀の尾股氏)という。(ロイター)

■東京株式市場 一時300円近く値下がり

12日の東京株式市場は、中国人民銀行が通貨・人民元の取り引きの目安としている「基準値」を11日に続き引き下げたことから、中国経済の先行きに対する懸念が広がり、日経平均株価は一時、300円近く値下がりしました。

12日の東京株式市場は、取り引き開始直後は積極的な取り引きは控えられ小幅な値動きとなっていました。

ところが、11日、人民元の取り引きの目安としている「基準値」を引き下げた中国人民銀行が12日も、大幅に引き下げたことが伝わると、中国経済の先行きに対する懸念が広がり、輸出関連の銘柄だけでなく、中国人観光客と関わりのある小売業など幅広い銘柄で売り注文が出て、日経平均株価は一時、11日に比べて300円近く値下がりしました。

日経平均株価、午前の終値は、11日より225円35銭安い、2万495円40銭。東証株価指数=トピックスは、16.71下がって1670.89となっています。午前の出来高は12億8864万株でした。

市場関係者は「今回の中国人民銀行の対応が中国の景気や日本経済にどのような影響を及ぼすのか、慎重に見極める必要がある。きょう午後に発表される中国の個人消費や企業の生産に関する統計に注目する投資家も多い」と話しています。(NHK)

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