■ウィグル人109人を北京へ強制送還した報復か? ――中国は否定
バンコクの観光名所「エラワン廟」で起きた爆破テロは世界を震撼させた。犯人の一人は写真を公開され、また前方にいた二人の不審な男達の存在があって「容疑者」とされた。
犠牲となったのは20名で、このうち11名が外国人。しかも7名が中国人だった。5名が中国大陸から、ふたりは香港からの観光客だった。ほかに日本人を含む120名余が重軽傷を負った。
このため、さきにタイから北京へ強制送還されたウィグル人109人に対する「報復」説が急浮上し、犯行グループは中国からやってきたイスラム原理主義過激派のテロリストであり、一ヶ月前から準備していた等と分析された。
タイ当局は「犯行グループは十名と考えられるが、写真を公開した三人のうち、一人はすでに国外へ出国した」とし、主犯格はまだタイに潜伏しているとした。
駐タイ中国大使館はこれらの説を否定し、「何の証拠もない、かような憶測はとんでもない無責任な言動」とした(『サウスチャイナ・モーニング・ポスト』、8月21日)。
しかしタイ軍情報部スポークスマンは「国際テロ組織の犯行とは断定できず、タイ南部にいるイスラム過激派のテロという線で捜査している」と国内のテロリストの可能性を強く主張している。
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