19703 スーザン・ライスは何をしに、のこのこ北京へ行ったのか   宮崎正広

■習訪米前の地ならし? 所詮、「子供の使い」に終わった

スーザン・ライス女史はオバマ大統領の安全保障担当補佐官、昔で言えばキッシンジャー、スコウクラフト、ブレジンスキーの役目を担うべきポストだが、どうも役不足のようだ。

習近平が九月訪米の前に、緊張関係にある米中関係、その中国側の反応を事前に探ろうとしての訪中だった。

習近平とも会談したが、ついで軍事委員会副主任の氾長龍と会談し、国務委員の楊潔チ前外相とも長時間会談した模様だ。

公式発表によれば、米中関係は緊密であり、今後の協力関係を相互に拡大したいと習近平が述べるにとどめ、ハッカー問題は議題に出なかったという。オバマが習近平訪米を待ち受ける最大の問題は中国のハッカー攻撃であるはずなのに?

つぎに南シナ海と東シナ海に中国の侵略、現状の秩序破壊に対しての米国のつよい抗議をよそに、「工事は完了する」などと言って時間稼ぎ。この間に珊瑚礁の埋立て面積を1・5倍に増やしていたことも判明したが、ライス補佐官は「率直に立場の相違と、問題解決の困難さを確認した」とさ。

ほかにイランと北朝鮮の核武装の問題が議題としてのぼり、中国は「前向きに協力する」としたくらい。

いったいライスは何をしに北京へ詣でたのか。これでは子供の使い程度と批判されても仕方がないだろう。

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