■維新大阪系12人中心
大阪維新の会代表の橋下徹大阪市長は29日、大阪府枚方市で街頭演説し、「大阪維新の会という国政政党を作る」と述べ、維新の党の大阪選出の国会議員12人を中心とした新党を結成すると表明した。
橋下氏は同日夜、大阪系議員と協議し、全員が新党に参加することを確認。橋下氏は分党手続きをとった上で10月中に新党を立ち上げる意向を示した。維新の柿沢未途幹事長は「看過できない」と非難したが、維新の分裂は確実な情勢となった。
関係者によると、橋下氏は大阪系議員に対し、維新代表選告示日の10月1日に記者会見し、新党結成を正式に表明する考えを伝えた。同月20日まで新党の参加議員を募る見通しだ。
橋下氏は街頭演説で、12月18日の市長任期満了で政界を引退すると重ねて表明した。その上で「残り約3カ月で国政政党への道筋を作り、松井一郎大阪府知事らに引き渡す。それが僕の最後の仕事だ」と語った。
ただ、「政治的に1回死なせてほしい」とも語り、政界復帰に含みを持たせた。松井氏も大阪府泉佐野市内で記者団に「いつかは戻る」と述べ、橋下氏の政界復帰に期待を示した。
橋下氏は「大阪を東京に並ぶエンジンにするために、(他の国政政党と)交渉ができる政治グループを大阪に作りたい」と強調した。
さらに「北は北海道から南は九州まで、大阪維新の政治や哲学を実現させる国会議員にどんどん誕生してもらう」と述べ、来年夏の参院選や次期衆院選では、新党として全国各地に候補を擁立する考えを示した。
大阪府知事、大阪市長のダブル選(11月22日投開票)では、5月の住民投票で否決された大阪都構想を修正した上で公約に掲げ、実現を目指すと表明した。
維新の国会議員は51人。大阪系の12人のほか、民主党や旧結いの党出身以外の「中間派」議員十数人の中にも新党参加を望む声があり、今後離党に向けた動きが活発化するとみられる。
橋下氏は27日に松井氏とともに維新を離党し「党を割らない」としていたが、28日夜の大阪維新の全体会議で新党結成に言及していた。(産経)
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