19720 「山口組の抗争じゃないんだろうが…」維新「橋下組」が「松野組」分断   古沢襄

■大阪系」工作を加速

 
片山虎之助総務会長ら約10人も新党に参加する方向。

維新の党の分裂劇で、松野頼久代表ら残留組が劣勢に立たされている。10月中に新党を立ち上げる橋下徹大阪市長(大阪維新の会代表)に近い「大阪系」が、非大阪系に対する分断工作を加速させ、発信力や求心力で見劣りする松野氏周辺から離脱する動きが広がりつつあるのだ。(夕刊フジ)

■「山口組の抗争じゃないんだろうが…」

解党したみんなの党の渡辺喜美元代表は2日午後、BS11の番組収録で、維新の内紛をこう皮肉った。確かに、苛烈な党内抗争は“橋下組”と“松野組”の頂上決戦の様相を呈しつつある。

複数の党関係者によると、新党には大阪系(12人)のほか、片山虎之助総務会長ら約10人が参加する方向だ。一方、残留の意向を決めた議員は、松野氏ら民主党出身議員(12人)を中心に20人弱にとどまっている。

残留組を動揺させているのは、大阪系による「野合批判」だ。これまで敵対していた民主党との合流を目指す松野氏らの「節操のなさを突く」(大阪系若手)戦略が効いたのか、大阪系と距離を置いてきた中間派若手も「民主党と一緒になっても展望は開けない」と話す。

そもそも、民主党との合流は実現の可能性も低い。同党最大の支持団体である連合は、民主・維新合流を支持しない方針を固めており、今後、民主党内で慎重論が高まるのは必至だからだ。

さらに、旧結いの党系(12人)の一部が、松野氏らに同調するかを決めかねていることも、残留組の勢いをそいでいる。

維新は今後、政党助成法上の「分割(分党)」手続きに進む可能性が高い。この場合、未交付の政党交付金は人数に応じて分配される。「カネとシマ」をめぐる仁義なき戦いは続きそうだ。(産経)

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