■宋平も参加していたが、政治局常務委員歴任者は全員出席だった
その後、天安門の雛壇に並んだ顔ぶれを精密にチェックした結果、次のことが映像から判明した。
習近平のとなりは左手がプーチン、朴権惠、蕃基文、ナゼルバエフ(カザフスタン大統領)だが、ほかにカリモフ(ウズベキスタン)大統領もいる。エジプトのシシ大統領・・・。
その列の後方に李克強首相が影薄く立っている。ややおいて賓客席に連戦(国民党名誉主席)夫妻だ。
問題は右手である。
江沢民、胡錦涛がならび、続いて張徳江、愈正声、劉雲山、王岐山、張高麗と現職の常務委員全員が出席している。
そして歴代首相の朱容基、李鵬、温家宝。後方に96歳の宋平がいる。宋平は周恩来の秘書役で、若き日の胡錦涛を発掘したうえ、朱容基を周囲の反対を押し切って首相の座につけた、珍しく清廉潔白の政治家である。
さらに前政権の常務委員だった曽慶紅、賈慶林、呉官正、賀国強、李瑞環・・・。このなかに汚職の追求が激しく、拘束説まであった曽慶紅、賀国強がいることは意味深長である。
そして習近平の母親、齋齋が壇上にいた!
香港紙『明報』(9月3日付け)は、こうして全指導者を集めての軍事パレードとは、換言すると「習近平の軍権掌握ならびに指導者として揺るぎない地位を確保したことを意味するセレモニーとなった」と分析した。「まさに習近平時代が到来したことを明確に告げる式典だった」と。
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