維新の党を離党した橋下徹大阪市長が、同党傘下で自らが代表を務める「大阪維新の会」の国政政党化に言及したことを受け、橋下氏らに近い維新の党の大阪系国会議員が、集団離党の意向を示していることが29日、分かった。
関係者によると、同日夜に大阪維新幹事長の松井一郎大阪府知事と大阪系議員が、時期や規模などを協議するとみられ、9月中にも離党するとの見方が出ている。維新の党の分裂は避けられない情勢となった。
橋下氏に近い大阪系議員は取材に対し、「新党ができれば合流する。橋下氏についていくほかない」と明言。大阪選出の議員12人以外にも同調する動きがあるといい、集団離党の規模は大きくなる可能性がある。
維新の党内部では、大阪系議員と執行部との間で、政界再編のあり方や安全保障関連法案の対応などをめぐって衝突が繰り返されている。
党代表選に大阪系議員を推す声も強かったが、橋下氏は28日の全体会議で代表選に触れ、大阪系議員を出馬させない考えを示したという。
橋下氏は27日の記者会見で、大阪系議員に対し、現段階での離党をとどまるよう伝えたとし、その理由として、参院で安全保障関連法案が審議中であることなどを挙げていた。
代表選は10月1日に告示されるが、大阪系議員の出馬がなくなったことで、安保関連法案の審議が終わる9月中にも集団離党するとの見方が出ている。(産経)
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