19774 民主、痛恨の敗北 山形市長選「安保対立」あおり裏目   古沢襄

■枝野氏コメントできず 

民主、共産、社民、生活の野党4党は13日投開票の山形市長選で新人候補を推薦し、安全保障関連法案反対を訴えたが、自民、公明両党などの推薦候補に惜敗した。「反安保法案の野党共闘」は採決直前につまずき、空振りに終わった。

民主党は7月以降、岡田克也代表や枝野幸男幹事長が山形に入ったほか、投票直前には蓮舫、長妻昭両代表代行を投入する熱の入れようだった。野党4党の推薦候補だった元防衛省職員が安保関連法案反対を訴えたこともあり、中央政界の構図と絡めて与野党対決を演出してきた。

岡田氏は8月18日の党常任幹事会で、同党が新人を推薦した盛岡市長選と山形市長選について「国民の安倍晋三政権に対する強い批判の中で流れが少し変わりつつある。両市長選で結果を出していきたい」と訴えていた。

ところが、8月23日投開票の盛岡市長選に続き、山形市長選でも敗北。枝野氏は14日、山形市長選の結果に関する記者団の質問にコメントしなかった。

一方、与党は安堵(あんど)の表情を隠さない。法案反対を訴えていた相手候補が勝利すれば野党が勢いづき、法案採決への影響は避けられないと懸念していたからだ。

自民党の谷垣禎一幹事長は14日の記者会見で「野党候補の掲げた平和安全法制の阻止・廃案よりも、(与党系候補が掲げた)市政の転換に市民が期待を示した結果だ」と強調。ある公明党幹部は「安保関連法案の採決が近づく中、恐れていた事態を回避できた」と胸をなで下ろした。(産経)

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