■何となく割り切れぬ常総市の不明25人→15人→1人→0人
■常総市の不明15人のうち、14人の無事確認
記録的な豪雨により鬼怒川の堤防が決壊し、甚大な被害に見舞われた茨城県常総市で、県災害対策本部は15日、安否不明としていた15人のうち、14人の無事を確認したと発表した。
残る1人が避難所にいるとの情報もあり、安否確認を急いでいる。
ただ、浸水地域で13日に遺体で発見された男性2人は、市などは安否不明者として把握していなかった。市内にはなお浸水地域が残っており、県警は引き続き捜索を続ける。
県災害対策本部は15日、県庁内で取材に応じ、14人の安否が確認できたことを明らかにした。同市などは、11日の時点で安否不明者は25人としていたが、翌日には連絡が取れたとして15人に減った。
常総市では、決壊地点の周辺では水が引いたものの、市中部から南部にかけて、15日も浸水域が住宅街や農地に広がったままの状態が続いている。
茨城県内の避難者は、15日午前10時現在、35か所の避難所に計2681人がおり、ほとんどは常総市民が占める。
県内では床上・床下浸水した住宅は計1万2091棟(床上4786棟、床下7305棟)で、うち約9割(1万1000棟)が常総市に集中している。濁流で倒壊した家屋も多く、県は避難生活の長期化は避けられないとしている。
避難所生活が続く住民の中には、ボートを使って浸水域にある自宅に向かい、片づけを強いられている人もいる。(読売)
■茨城 常総 不明の14人の無事確認
記録的な豪雨で堤防が決壊し、広い範囲で浸水が続いている茨城県常総市で県の災害対策本部はこれまで行方が分からなくなっているとしていた15人のうち、14人と連絡がとれ無事が確認されたと発表しました。残る1人についても避難所にいるという情報もあり、県などで確認を進めています。
関東北部を襲った記録的な豪雨で、茨城県常総市では、鬼怒川の堤防が決壊するなどして市街地など広い範囲が浸水し、これまでに男性2人の死亡が確認されました。
一方、常総市は、家族や本人から救助の要請があったもののその後、連絡がつかなくなっている人の人数として、これまで市内で行方が分からなくなっているのは15人としていました。
この15人について、15日に開かれた茨城県の災害対策本部は、警察などが戸別訪問などを通して調べた結果、14人と連絡がとれて無事が確認されたと発表しました。残る1人についても避難所にいるという情報もあるということで、県などで確認を進めています。
茨城県では、今回の豪雨で常総市を中心に住宅など1万2000棟余りに浸水被害が出ていて、災害対策本部は、排水作業を含め、今後も復旧の対応を続けるとしています。
災害対策本部の本部長を務める橋本昌茨城県知事は会議の場で「長丁場になると思うので、ローテーションを考えながら支援にあたってほしい」と指示を出しました。
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■「不明者15人」続いた理由は
行方不明者の情報は、連絡がとれないとして家族や親族などから市や警察、自衛隊などに寄せられた通報をもとにまとめられていました。
その後、警察や自衛隊などが浸水した住宅を集中的に訪ねたり、家族や親族などが避難所を訪問したりした結果、本人の無事が確認されたということです。
これまで行方不明者の数が15人とされていたのは、避難所に行かずに自宅にとどまり続けている住民がいるほか、浸水地域では電話が通じなかったり、携帯電話を持たない高齢者がいたりしたことが理由とみられています。
■常総市長「指摘されて初めて知った」
常総市の高杉市長は、これまで行方不明者の人数を15人と発表し続けてきたことについて、「茨城県からは人数に変わりはないと聞いていた。指摘されて初めて知った」などと説明しています。
今回の豪雨による常総市内の行方不明者の人数について、常総市は、今月12日、15人と発表しましたが、氏名などは明らかにしませんでした。
その後、発表の内容は変わらず、15日午前中の議会でも行方不明者の人数は15人としてきましたが、茨城県の災害対策本部は、15日午前、行方不明とされた人のうち14人の無事が確認され、残る1人についても避難所にいるという情報があることを明らかにしました。
常総市の高杉市長は「本当ならば喜ばしい話だ」と述べたうえで、今回の情報の食い違いについて、「午前9時に県の職員に確認したところ、人数に変わりはないと聞いていた。指摘されて初めて知った」と説明しています。(NHK)
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コメント
個人情報かプライバシーか知りませんが、不明者の氏名を発表しなかったことが原因では無いでしょうか。名前が公表されていれば、本人の名乗り出や近隣の人の通報が早い時点であったでしょう。
最近は、個人情報保護とやらが必要以上に騒がれと思います。命の危険に関わることについてまで。