[東京 17日 ロイター]安全保障の関連法案は17日午後、参議院特別委員会で採決が行われ、与党などの賛成多数で可決した。
同日に参議院本会議が開かれる見通しで、与党は週内の成立を目指す。民主党など主要野党は参議院で安倍晋三首相に対する問責決議案、衆議院で内閣不信任決議案などを提出して抗戦する構え。
与党側筆頭理事の自民党の佐藤正久氏は可決後、「この法案は国民の命と幸せな暮らしを守るための絶対に必要な法案という思いで、与党一丸となって今回の可決になった。本会議でしっかり成立させる」と語った。
もともと16日夕方に始まる予定だった特別委員会は、17日も混乱した。議論は尽きていないとして審議継続を求める主要野党は、特別委員会で締めくくりの総括質疑を開くことに反発。この日午前に開会を宣言した鴻池祥肇委員長に対し、不信任動議を提出した。
委員会は動議の否決後、すぐに採決を行った。与野党の議員が入り乱れて委員長席に詰め寄る中、法案は賛成多数で可決された。
野党側の理事を務める民主党の福山哲郎氏は「可決はされていない。暴力的な採決が無効だと強く主張する」と語った。(ロイター)
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