[ニューヨーク 18日 ロイター]18日の米国株式市場は下落して取引を終えた。前日に米連邦準備理事会(FRB)が利上げを見送ったことで、世界経済の低迷が長引いて米企業の業績に打撃となる可能性が不安視された。
ダウ工業株30種平均は290.16ドル(1.74%)安の1万6384.58ドルで取引を終えた。
S&P総合500種指数は32.17ポイント(1.62%)安の1958.03。
ナスダック総合指数は66.72ポイント(1.36%)安の4827.23だった。
週間ではダウとS&Pがそれぞれ約0.3%と約0.1%の値下がりとなった。一方でナスダックは約0.1%高だった。
この日は、株式オプションと株価指数オプション、株価指数先物と個別株の先物が同時に期日を迎える「4重ウィッチング」だったことで売買が加速。相場不安定化の一因となった。
S&Pの主要10部門全てが落ち込んだ。中でもエネルギー株指数は原油下落が嫌気されて約2.6%低下し、部門別で最も大きなマイナスとなった。工業株指数と素材株指数も2%以上の値下がりだった。利上げによる利益増が期待されていた銀行株が売られ、金融株指数も約1.9%安となった。
騰落銘柄の比率は、ニューヨーク証券取引所では下げ2139で上げ929(比率は2.30対1)だった。ナスダックは下げ1856で上げ1026(1.81対1)だった。
米取引所の合算出来高は109億株を超え、 過去20営業日の平均である81億株を上回った。取引高は中国懸念で売りが集中した8月24日の142億株以来の多さとなった。(ロイター)
<a href="http://www.kajika.net/">杜父魚文庫</a>
コメント