■ECB追加緩和の可能性高まる
[ベルリン 29日 ロイター]ドイツ連邦統計庁が発表した9月の消費者物価指数(CPI)速報値は、欧州連合(EU)基準で前年比0.2%低下し、8カ月ぶりにマイナスに転じた。ユーロ圏全体でもマイナスに沈む公算があり、欧州中央銀行(ECB)が追加緩和に踏み切る可能性が高まった。
市場予想は横ばいだった。エネルギー価格が前年比で9.3%低下したことが押し下げ要因となった。
同日公表されたスペインのCPIも前年比1.2%低下と、マイナス幅は7カ月ぶりの大きさとなった。市場予想は0.6%低下だった。
ロイター調査では、30日に発表されるユーロ圏全体のCPIは横ばいと見込まれている。だがドイツ、スペインのCPIが下振れしたことで、ユーロ圏全体でも再びマイナスに転じる可能性が出てきた。
バイエルン州立銀行のエコノミストは独CPIの発表を受け、ユーロ圏CPIは0.2%の低下を見込む。
サル・オッペンハイムのエコノミスト、ウルリケ・カステンス氏は、ECBがすでにインフレ見通しを下方修正していることから、おそらく年末までに量的緩和プログラムの延長を発表すると予想している。(ロイター)
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