■王岐山、王炉寧、劉?、栗戦書、そして劉源
まったく小誌の予測と同じ分析がニューヨークタイムズに出た。同紙中国語版9月28日に習近平政権の「核心権力圏中的重要人物」として、以下の五人が並んだ。
反腐敗キャンペーンの中軸は「戦友」とも言える王岐山(政治局常務委員。序列六位)。太子党でもあり、頼もしい兄貴分。しかも王岐山には子どもがいない。中国では政治家に子どもがいないと汚職をしないというおまじないがある。
外交安全保障でもっとも信頼するのが王?寧(「中国のキッシンジャー」といわれ、全ての外遊に同行し、演説草稿を書く)。
首席秘書官役の栗戦書は、陝西省に下放されていたときからの友人であり、この栗と王は次期政治局常務委員会入りが確実視されている。
経済ブレーンは劉?。ハーバード大学で修士。経済理論かでもあり、習近平の掲載諮問委員会をリードしている。
軍事問題のアドバイサーというより軍師役は、劉少奇の息子、太子党でもあり、文革で辛酸をなめた兄貴分、劉源である。
この五人が習近平ブレーンのなかでも、飛び抜けて影響力があるとなれば、ほかのトップセブンのうち残りの五人は、李克強を含めて「干されている」ことを意味するのではないのか。
実際に北京で九月三日に行われた軍事パレードで、李首相は「司会役」と小僧扱いされた。
軍事委員会の十名をさしおいて劉源が国防政策の中枢に関与しているということは、許基亮、氾長龍らの副主任はふたりとも団派出身ゆえに満腔の信頼が無いという意味でもあり、太子党の張又峡が、これから頭角をあらわす可能性がある。
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