19856 元CIAのスノーデン氏 ツイッターを開設    古沢襄

アメリカの情報機関による大量の個人情報の収集を告発しロシアに亡命している、CIA=中央情報局のスノーデン元職員が29日、ツイッターの個人アカウントを開設し、フォロワーは半日もたたずに70万人を超えて高い関心を集めています。

CIAの元職員、エドワード・スノーデン容疑者は、アメリカのNSA=国家安全保障局が通話記録やメールなど、大量の個人情報を極秘に収集していた実態を告発し、おととしロシアに亡命し、現在も滞在しているとみられています。

こうしたなか、スノーデン元職員は29日になって突然、ツイッターの個人アカウントを開設しました。

フォロワーの数はまたたく間に増えて、半日もたたずに70万人を超えました。

一方、みずからは過去に告発したNSAの公式アカウントだけをフォローしています。

スノーデン元職員は最初に「私の声が聞こえますか?」と投稿したのに続いて、火星で今も水があるという観測結果をアメリカの研究チームが発表したことに触れて、「火星に入るには、パスポートが必要だろうか?」と、亡命生活を続ける自分の境遇に絡めて、冗談めかしてつぶやきました。

スノーデン元職員に対する意見や評価は分かれていますが、ツイッターを通して、どのような情報を発信するのか、大きな関心を集めていることが伺えます。

■スノーデン氏とは

エドワード・スノーデン氏はCIA=中央情報局の元職員で、32歳。

おととし6月、アメリカの情報機関が大手の通信会社やインターネット関連企業から個人の電話の通話記録やメールの内容を極秘に収集していたとする機密文書を持ち出し、イギリスやアメリカのメディアに暴露しました。

このうち、アメリカの情報機関、NSA=国家安全保障局から持ち出した内部文書では、ドイツのメルケル首相の携帯電話を盗聴していた疑いも明らかになっています。

アメリカ政府は諜報活動を認めたうえで、スノーデン氏の行動は機密情報の漏えいに当たるとして刑事訴追していましたが、スノーデン氏は、おととし、ロシアに亡命しました。

アメリカ政府はロシア政府に対し、スノーデン氏の身柄の引き渡しを求めましたが、ロシア政府は、去年8月、3年間の滞在延長を認め、スノーデン氏は、今もロシアで滞在しているとみられています。(NHK)

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