橋下徹大阪市長と松井一郎大阪府知事は1日夕、大阪市内で記者会見し、国政新党「おおさか維新の会」の旗揚げを正式に表明する。結党は24日で調整。
松井氏が代表に就任し、維新の党を離れる衆参両院議員17人前後で発足する見通し。橋下氏らは住民投票で否決された「大阪都構想」を再び前面に掲げ、11月22日投開票の府・市ダブル選勝利を目指す。
新党には、維新前国対委員長の馬場伸幸衆院議員ら橋下氏に近い大阪系議員のほか、前総務会長の片山虎之助参院議員らが参加。橋下氏らは、来年夏の参院選や次期衆院選に全国で候補者を擁立し、党勢拡大を図る。会見では、府知事選に松井氏、市長選に衆院議員辞職願を提出した吉村洋文氏をそれぞれ擁立することも発表する。
橋下氏は、都構想が5月の大阪市住民投票で否決された際、12月18日の市長任期満了をもって政界引退する考えを表明している。ただ、国政進出も取り沙汰されており、その去就は新党の消長に大きく影響しそうだ。
維新は前身の旧日本維新の会発足当初から、既成政党に対抗する第三極を旗印としてきたが、野党再編を志向する松野頼久代表らと、安倍政権に協力的な大阪系の間で路線対立が激化した。大阪系は維新を離れるに当たり、政党交付金受給の前提となる円満な形での分党を求めている。(時事)
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