19909 記憶遺産、被害強調=「広島・長崎と並ぶ惨事」   古沢襄

■ユネスコ登録に政治便乗する中国の意図

 
【北京時事】国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界記憶遺産に登録された旧日本軍による南京事件は、中国にとって「アウシュビッツ強制収容所、広島・長崎(への原爆投下)とともに第2次大戦の三大惨事」(国営新華社通信)とされる。中国は登録を受け、犠牲の大きさを強調しつつ、自らが主張する「歴史」の宣伝を続けていくとみられる。

中国メディアによると、登録決定を受け、中国のユネスコ代表は「資料の真実性と唯一性に対する承認であり、完全性に対する最高の称賛であり、世界的な意義がある」と語った。

アウシュビッツ収容所と広島の原爆ドームは既に世界文化遺産に登録されている。中国は昨年2月、南京が攻略された12月13日を「国家哀悼日」に定めており、「南京大虐殺記念館」(南京市)の朱成山館長は「記念日の制定で国内の認知度が大きく上がり、記憶遺産登録で世界の人々が共通認識を得た」と解説した。

今回申請された資料は、中国人女性や外国人の日記、米国人牧師や旧日本軍が撮影したとされるフィルム・写真、南京軍事法廷の判決書、生存者の証言など全11組。

南京軍事法廷の記録は「犠牲者30万人以上」とする中国の主張の根拠となっている。女性の日記は中国版「アンネの日記」とも呼ばれ、フィルムには日本兵に襲われ体中に傷を負った妊婦が写っているという。ただ、申請書類がそろって公開されているわけではなく、不透明感が残る。

「抗日戦争・反ファシズム戦争勝利70年」の今年、中国は内外で戦争被害を訴え、戦勝に果たした中国の役割を強調してきた。中国側は「資料に記載されているのは中日両国の憎しみではない」(研究者)と言うが、登録には至らなかった「従軍慰安婦」の資料についても再度登録を目指す可能性があり、歴史をめぐる日中の摩擦は消えそうにない。

南京大虐殺記念館では学者や生存者を集めた座談会を開催。広場には記憶遺産登録を記念した石碑の設置を計画しているという。(時事)

国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界記憶遺産登録は特定の国家が政治利用するべきではない。

南京陥落を巡って日本軍が中国人三〇万人を虐殺したと中国は一方的に主張しているが、戦争で出た犠牲者を過大に唱え、それを一方の国が虐殺というのは根拠がなく歴史的にみても公平性を欠く。

日本政府は中国がユネスコに南京事件を記憶遺産への登録申請をしたことに対してかねて「ユネスコの政治利用だ」(菅義偉官房長官)と反対してきた。

10月10日の杜父魚ブログをみても「②”南京大虐殺”は登録”慰安婦”は却下 記憶遺産審査」「④日本の制止実らず=中国申請の”南京”認定」「⑤悪弊に”先祖帰り”のユネスコ?」と多くの日本人が強い関心度を示している。

■10月10日のブログ・トップ10

①ドイツも中国経済に見切りを付けた?   宮崎正広
②「南京大虐殺」は登録「慰安婦」は却下 記憶遺産審査   古沢襄
③書評『アメリカの社会主義者が日米戦争を仕組んだ』   宮崎正広
④日本の制止実らず=中国申請の「南京」認定   古沢襄
⑤悪弊に”先祖帰り”のユネスコ?   古沢襄

⑥ドンキホーテ、ユニクロ、ラオックスの爆買い中国人は転売が目的 宮崎正広
⑦書評「太平洋戦争」アメリカに嵌められた日本   宮崎正広
⑧北朝鮮が党創建70年=大規模軍事パレード開催   古沢襄
⑨ソウルからヨボセヨ これが韓国のにおいか!   黒田勝弘
⑩シリア反体制派の「イスラム国」掃討、米支援内容見直し   古沢襄
 

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