19946 独 市長選候補刺される 難民受け入れ不満か   古沢襄

メルケル首相が難民の受け入れに寛容な姿勢を示しているドイツで、政権与党の支援を受けたケルン市長選挙の候補者が投票日前日に男に刺されて大けがをする事件があり、警察は、男が難民の受け入れに不満を持っていたことが動機ではないかとみて調べています。

ドイツ西部のケルンで17日、市長選挙の候補者の1人、ヘンリエッテ・レーカー氏(58)が翌日の投票日を控えて最後の選挙運動をしていたところ、男にナイフで首を刺されて大けがをしました。

男はその場で身柄を拘束され、警察によりますと市内に住む44歳のドイツ国籍の男だということです。

ケルンのある州は、中東などからの難民や移民を国内で最も多く受け入れている州として知られています。

レーカー氏はケルン市で難民政策を担当する女性の政治家で、難民の受け入れに寛容な姿勢を示しているメルケル首相が率いる政権与党から支援を受けて選挙運動を進めていました。

警察は、組織的な背景はなく単独の犯行だという見方を示すとともに、身柄を拘束された男がドイツ政府の難民政策に対して不満を示していたことから、こうした不満が動機ではないかとみて詳しく調べています。

ドイツでは、中東などからの難民の流入に歯止めがかからないなか市民の間に不安が広がり、メルケル首相の難民政策に対する批判も強まっています。(NHK)

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