■バイデン不出馬、ブッシュ選挙戦撤退か
共和党の激しい攻撃に11時間にわたった公聴会を弁舌巧みにかわし、ヒラリーは最大の危機を乗り切った模様である。
論戦の焦点はリビアでおきた「ベンガジ事件」だった。
米国駐リビア大使が領事館にいたところを過激派に襲われ、四名が殺害されたが、(1)なぜ米大使はトリポリではなく、警備のお粗末なベンガジの領事館にいたのか(2)シリア反体制派への武器を、リビアで蒐集していたのではないのか(3)作戦をヒラリーは私的メールで国務省を通さずにおこなっていたのではないのか。
しかし、22日の下院特別委員会での質問に満を持してヒラリーへの詰問を展開した共和党だったが、言葉巧みに、雄弁に乗り切られた。
ヒラリーは予備選前の最大の危機を克服できた模様で、党内最大の脅威とされたバイデン副大統領は不出馬を宣言した。
また共和党は、最有力とされたジェブ・ブッシュ(元フロリダ州知事)が、選挙本部を縮小し、スタッフへの給与削減に踏み切った(フィナンシャルタイムズ、10月25日、電子版)。
ということはブッシュの撤退の構えを見せたことになる。
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