18年間住み慣れた横浜から茨城県に移り住んで早くも20年近くになる。南部の茨城県は”地震の巣”があるといわれたりしたが、豊かな農村地帯に囲まれた守谷市の環境に満足している。
ブログの読者が急増しているから言うわけではないが、水がおいしい、空気がきれい、梨など果物が日本一、野菜が豊富・・どれも文句のつけようがない。
この地に移り住んで、最初に教えられたのは、筑波山山麓で作られた特別栽培米は、その味の良さから、昭和初期には皇室に献上されていたお米だったということだった。
それではと、教えられた農家を訪ねてつくば市を北上し筑波山山麓近くまで行った 。一年分の玄米を予約して、5キロに小分けした筑波北条米を自宅で精米器にかけて炊いてみると、味といい、お米の粘りといい申し分ない。
ただ難点は筑波山山麓までかなりの道のりがあることだった。美味しいお米を食べるには、これくらいの苦労は当たり前だと粋がっていたが、さすがに疲れる。
そんな折りに岩手県西和賀町湯田の旅館に泊まって、朝食のご飯をいただいたが、秋田県産・秋田こまちの味の良さに驚いた。一緒に泊まった菩提寺の泉全英和尚が「うまいか。もう一杯食べろ」というので、お代わりをして三杯。
世の中は美味しい米の競争時代になっていた。新潟県産・魚沼コシヒカリ、秋田県産・秋田こまちのネーム・バリュウがあがって、スーパーなどで売り出された。早速、スーパーの秋田こまちを買うようになって、茨城県産・コシヒカリとは縁遠くなる。テレビなどを使ったお米の宣伝合戦では新潟県が一歩先んじていた印象が強い。
この10月から秋田こまちをやめて、茨城県産・コシヒカリを買うようになった。さすがに皇室献上米だった名に恥じない味と、お米の粘り。来春に岩手県西和賀町湯田の旅館に泊まって地場の秋田こまちと味くらべをしてみたい。
地場の食を再認識することで、北海道のお米が話題となった。北海道のお米は””陸稲”のような味で日本一まずいという不評は昔の話。いまでは北海道米は美味しいという。
北海道の食に詳しいこの人は、札幌郊外のジンギスカン料理は日本一。ジャガイモは北海道でバターを塗って食べたらやめられない。ビールは寒い北海道で飲むと美味しい・・とベタ褒めだった。北海道の食物が再認識される日が近いのでないか。
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