アメリカ議会で多数を占める共和党は、前回の大統領選挙で副大統領候補だったライアン議員を新しい下院議長に推すことを決め、執行部側と保守強硬派の対立を解消し、結束を図れるのか注目されています。
アメリカ議会で多数を占める、野党、共和党は、先月、ベイナー下院議長が辞任を表明しましたが、執行部側と保守強硬派の対立から、次の議長が決められない異例の事態となっていました。
このため、調整を続けてきた共和党は28日、会合を開き、下院・歳入委員会の委員長を務めるポール・ライアン議員を新しい下院議長に推すことを賛成多数で決めました。
このあとライアン氏は記者会見で、「新しい日の始まりだ。われわれは前を向いて結束していく」と述べました。
ライアン氏は29日に下院の本会議で正式に議長に選出される見通しです。
ライアン氏は当選9回で45歳、前回の大統領選挙では共和党の副大統領候補に指名されたほか、TPP=環太平洋パートナーシップ協定を巡っては交渉の加速に必要な法案の可決に尽力しました。
共和党内では、来年の大統領選挙も見据え、オバマ政権にどう臨むべきか、執行部側と保守強硬派の間で意見が分かれていて、保守強硬派からも一定の支持を受けるライアン氏が党内の対立を解消し、結束を図ることができるのか注目されています。(NHK)
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