20010 上海株式市場で不正取り引きか 貿易会社幹部ら摘発   古沢襄

中国の捜査当局は、ことし6月以降、上海の株式市場などで不正な取り引きを繰り返し、日本円で380億円を超える利益を得ていたとして、貿易会社の幹部らを摘発し、株価の急落につながる不正な取り引きを厳しく取り締まる姿勢を改めて示しました。

中国国営の新華社通信によりますと、中国の公安省などの捜査チームは、ことし6月と7月に上海の株式市場などで株価が急落した前後に、不正な株価指数の先物取引を繰り返していたとして、江蘇省の貿易会社の幹部ら3人を摘発したということです。

この会社はコンピューターのソフトウエアを使って、高速に大量の注文を繰り返す手法で、株価指数の値動きに影響を与え、20億人民元余り(日本円で380億円)を超える利益を得ていて、捜査当局は相場操縦に当たる疑いがあるとしています。

また、この会社が使っていたソフトは会社の幹部の外国人らが開発し、利益のうち、40億円近くが中国本土から不正に持ち出されていたということで、当局は国際的な協力を得て捜査を続けるとしています。

中国政府は上海の株式市場などで株価が急落したことを受けて、不正な取り引きを厳しく取り締まる方針で、今回の摘発もこうした姿勢を改めて示したかたちです。(NHK)

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