20040 クロアチア情報当局、「ISの次の目標はバルカン半島」   宮崎正広

■CIAも数百のIS活動家がボスニア、コソボへ潜入を確認

ワシントンタイムズが伝えた(11月8日)。

シリアからの難民に紛れて、およそ数百のIS戦闘員が旧ユーゴスラビアのあちこちへ潜入し、すでにコソボ、ボスニア&ヘルツェゴビナに秘密の活動拠点を構築した可能性がある。

すでにクロアチア当局も、何人かを特定していると、クロアチア情報局幹部の談話として伝えている。
 

クロアチアは8日に総選挙を迎えており、旧共産党系のSDPが、与党CDUを猛追しているが、キリスト教徒が90%、イスラムは人口の2%しかいない宗教事情があり、当面はイスラム系の多いアルバニア、ボスニアが目標であろう、としている。

クロアチアは旧ユーゴスラビア分裂のおり、一番はやくに西側に近づき、いまではNATOの一員でもある。

ついでに言えばコソボ、モンテネグロ、アルバニアも、その後は一転して親西側である。

しかしボスニアはセルビアとの内戦によって独立したが、NATOの空爆で各地に被害が及び、ようやく経済発展の再開が見られてきた現状にあってイスラムが浸透し、再び戦乱の巷になることを極度に警戒しはじめた。

内戦が終わり、バルカン半島にいたイスラム過激派は、その後、シリアへ向かいISの戦闘員として闘ってきた。

彼らはもともとはアルカィーダ系であり、昨今のヨーロッパへの夥しい難民の列に紛れて古巣へ戻った兵士が目立つという。

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