20092 米銃乱射、”テロ事件”として捜査   古沢襄

■容疑者の女がISISに忠誠か

FBIは銃乱射をテロ事件として捜査していると発表
 

(CNN) 米カリフォルニア州サンバーナディノの福祉施設で起きた銃乱射事件で、米連邦捜査局(FBI)の当局者は4日、テロ行為として捜査を進めていることを明らかにした。

FBIのデービッド・ボーディッチ氏は、同局が「非常に周到な計画の証拠を発見した」と発表。銃撃犯のうち少なくとも1人が他人と電話で話していた内容について、捜査が進められているという。FBIが地元警察に代わり捜査を主導している。

これに先立ち数時間前には、実行犯のうち女のタシュフィーン・マリク容疑者が、過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」の最高指導者のバグダディ容疑者に対し、銃撃の最中にフェイスブック上で忠誠を誓っていたことが判明。捜査に詳しい複数の米当局者がCNNに明らかにした。

当局者の1人によると、マリク容疑者は、別の名前を使って投稿していたという。フェイスブック社の関係者は、テロの促進や暴力の美化を禁止する同社の基準に違反する投稿が事件当日2日の午前11時ごろにあったと明かした。投稿の詳細な内容は不明。翌3日には投稿が削除された。

捜査当局者の1人は今回の乱射について、ISISによって触発された可能性があるとしている。ただ、ISISが攻撃を指示もしくは命令したとする当局者はおらず、ISISの名を借りて攻撃を起こすことを世界中の人に呼びかけてきた同組織も、サンバーナディノでの事件に関しては犯行声明を出していない。

実行犯の2人は警官隊との銃撃戦で死亡しており、これまでのところ乱射事件との関連で逮捕された者はいない。ただ、当局は逮捕者が出る可能性もあるとしている。

捜査当局者の1人は、「自ら過激思想に走っていったとの見方が次第に強まっている」と指摘。一方、別の当局者は、他人の影響で過激思想に染まった可能性も排除できないとしている。また、捜査当局筋によれば、職場での問題が宗教と相まって犯行の引き金となった可能性もあるという(CNN)
■[サンバーナディーノ(米カリフォルニア州)/ワシントン 4日 ロイター]米連邦捜査局(FBI)幹部は4日、カリフォルニア州サンバーナディーノの福祉施設で2日に発生した銃乱射事件について、「テロ行為」として捜査を進めていることを明らかにした。
ただ、コメイFBI長官は記者団に対し、今回の事件が組織的に計画されたものだったことを示す証拠はないと述べた。
14人が犠牲になった同事件では、タシュフィーン・マリク容疑者(27)と夫のサイード・ファルーク容疑者(28)が警察に射殺されている。
 
FBIロサンゼルス支部のアシスタント・ディレクター、デビッド・ボウディッチ氏は記者会見で、このうちマリク容疑者がインターネットへの投稿で過激派組織「イスラム国」の指導者バグダディ容疑者への忠誠を誓っていたことを明らかにし、「こうした情報に基づき、われわれは今回の事件をテロ行為として捜査している」と述べた。
メディアによると事件発生当日にマリク容疑者はソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)のフェイスブックへの投稿で「イスラム国」に忠誠を誓っていた。
 
フェイスブックはマリク容疑者のものと見られるプロフィールを削除したとしている。
 
マリク容疑者はパキスタン出身で、サウジアラビアに20年以上在住。関係筋はロイターに対し、今回の展開で捜査の行方は大きく変わると指摘。ただ、別の関係筋は「イスラム国」は事件を起こした2人を知っていた可能性がある証拠はないとしている。(ロイター)

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