20115 北京 深刻な大気汚染続く 対策効果なし   古沢襄

大気汚染に関する最も深刻な警報が出されている中国の北京では、市内を走行する車の数を大幅に制限するなど対策を進めていますが、9日も、日本の環境省が「外出を控えるよう呼びかける」とする値の3倍から4倍の大気汚染が続いています。

北京市は、重度の大気汚染が72時間を超えて続くことが予想されるとして、7日に4段階の警報のうち最も深刻な「赤色警報」を初めて出しました。

8日から、市内を走行する車の数を大幅に制限したり、2000以上の工場で操業の停止や制限を行ったりして対策を進めているほか、健康不安を訴える住民からの電話相談に応じる「スモッグ専用ライン」を設置するなど、対応に追われています。

ただ、北京各地では9日も、PM2.5の1立方メートル当たりの濃度が、日本の環境省の指針で「外出を控えるよう呼びかける」としている値の3~4倍に当たる250マイクログラム前後と、重度の大気汚染が続いています。

北京市は、汚染のピークは9日までで、10日の午後以降は改善される見通しだとしていますが、大気汚染は周辺の河北省や山東省などでも深刻です。

国営メディアは、3億人以上が影響を受けていると伝えているほか、「大気汚染の主な原因は、冬の暖房のために石炭が各地の農村で燃やされているためだ」と指摘し、根本的な解決には時間がかかるという見通しを示しています。(NHK)

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