20128 世界の石油市場、2016年末まで供給過剰続く   古沢襄

■国際エネルギー機関(IEA)が見通し

[ロンドン 11日 ロイター]国際エネルギー機関(IEA)は11日、月報を発表し、世界の石油市場は少なくとも2016年末までは供給過剰の状態が続く、との見方を明らかにした。需要の伸びが鈍化し、石油輸出国機構(OPEC)の生産が拡大するなか、石油価格に一段の下押し圧力がかかるとしている。

IEAは、西側の制裁が解除されればイランからの供給が増えるため、世界の供給過剰状態は向こう数カ月間で一段と悪化する、と指摘。
 

一方、世界の在庫積み増しペースは来年は減速する、と予想したうえで、石油の貯蔵タンクが足りなくなる可能性は小さいとも指摘した。
 

IEAは、月報のなかで「世界の在庫積み増しペースは来年には、およそ半分の水準にまで鈍化するものの、世界の石油市場は、少なくとも2016年末までは、供給過剰の状態が続く」との見通しを示した。
 

OPECが生産目標の設定を見送ったことから、石油価格は12月、1バレル=40ドルを割り込む約7年ぶり安値水準に落ち込んだ。(ロイター)

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